ザクロ探訪記
> ザクロ探訪記

イラストレーターのニコ・ニコルソンによるザクロ探訪記

ザクロ探訪記 締め切りに追われ多忙極まりない毎日。が、美味しいモノへの探求心はウルトラ級。
いま話題のザクロフードをレポートします!

第6回:エキゾチック西麻布でザクロの巻

ザクロ探訪記ザクロ料理といえばこの国! と言っても構わないぐらいザクロをよく食べるイラン(ザクロ探訪第1回目でもお馴染み)。 ザクロは子宝に恵まれる!との説もあり、イランではとくに女性が好むそうです。が、日本ではまだ馴染みが薄いのかジュースやデザートはあれど、メイン料理に使うところはほとんど見かけない……。(ザクロの果実自体高価だし) やはりここはまたイラン料理のお店いっときましょう~、ということでやってきました西麻布! 六本木ヒルズからほど近い場所にあるのがこの「アラジン」。

ザクロ探訪記イラン料理ってどんなもの? と思われる方も多いと思いますが、メニューを見るとチキンカレーやカバブ、すね肉の煮込みなどがあり「これって一体どんな料理なんだ~!」って悩むことなくオーダーできます。そして、日本人の口に合うよう調整してくれているのでどれも美味しいのです。 今回「アラジン」では、ザクロ料理の「鶏肉とクルミのザクロシチュー」(1250円)をチョイスしてみました。

ザクロ探訪記イランから取り寄せた、たっぷりのザクロエキスとクルミをぐつぐつと形がなくなるまで火にかけ、とろとろになったところで鶏肉を入れさらに煮込みます。これをバッシモティというインド米(もしくはナン)と一緒にいただきます。シンプルながらその素朴な味はあとをひく美味しさ。 一見、ビーフシチューのような見た目ですが味は甘めで、芳醇なザクロの甘さとクルミの風味がたまりません! スプーンで簡単にほぐれる柔らかい鶏肉をルーに絡めて食べるとこれがまたうま~い! パラパラの長粒米(インド米)にもよく合います。

ザクロ探訪記ちなみにイランでは鶏肉の代わりにラム肉を使用することもあるそうですが、ここでは日本人の口に合うよう鶏肉が。ラム肉を希望の方はこの店一番人気のシシカバブがお薦めです。 「最近イタリアンやフレンチばかりで飽きてきたな~」「いつもとはちょっと違った料理が食べたい」なんて方、たまには西麻布でエキゾチックな中東の味を堪能するのはいかがですか?

続きを読む ≫

第5回:アロエとザクロの甘いジャムセッションの巻

ザクロ探訪記つい先月引っ越しをした。 各駅しか止まらない町だけど、美味しいパン屋が多くてすっかりパン屋巡りが趣味になってしまった。前々からパンは大好物だったが引っ越してからは拍車がかかった気がする。グラム単位でパンを売っているような高級パン屋から60年間ご夫婦だけで続けてこられた小さなパン屋まで……。ここまでパンにハマってしまうと次はそれにつける「バター」や「ジャム」果ては「買ってきたパンを美味しく焼けるトースター」や「一緒に飲むコーヒー」……と、こだわりと欲望は増すばかり……。

ザクロ探訪記そんな私が最近見つけたのが「軽井沢農園」のアロエ&ザクロジャムだ。 新鮮な果実と砂糖のみを使いじっくり煮込んで生成された飴色のジャムは甘さ控えめで品のいい味。こんがり焼けたトーストにバターを塗ってこのジャムをのせるとそれだけで幸せ気分になってしまう。 香ばしい小麦と甘いジャムの香りを楽しみながらサクリとトーストをほうばる。ザクロ果汁の酸味が程よく甘さを引き立てて、アロエの食感が残っているのも良いアクセント。

ザクロ探訪記しかも、アロエ&ザクロだなんていかにも身体に良さそうな組み合わせ……! 味気のない健康食とは違い、ぎゅっと旨味が凝縮されていて美味しいんだ、これが。「朝は一日の活力源!」という言葉を掲げて食べ過ぎてしまう私にとっては低カロリーなのもグッド。

ザクロ探訪記軽井沢農園では、日本で唯一の三温糖(結晶の細かい車糖の一種。原料になじみやすく程よい甘さとコクを持つジャムが作れる)を使用したものや、赤ワインに栗、メロン、紫いもなど変わり種のジャムもありバリエーション豊富。毎朝パンを食べる身としては嬉しい悲鳴なのである。皆様もまずはお試しのプチサイズ50gあたりから試してみると良いかもしれない。

続きを読む ≫

第4回:手作りお菓子の誘惑、ざくろシフォンケーキの巻

ザクロ探訪記女子として生きていれば、一度はお菓子作りにチャレンジしたことがあるんじゃないだろうか。 私の場合、最初に作ったのは6歳の時のバレンタインチョコレート(祖父用)だ。手作りなんていっても、市販の板チョコを溶かして型に入れて固めた即席ともいえる手作りお菓子。しかもラッピングに丁度いい袋がなかったので、みかんが入っているあのダイダイ色の網ネットにザラザラと流し込んで上をリボンで結んで差し上げた。受け取ったとたん、編み目からチョコの破片がざらざらと床にこぼれていたが祖父は嬉しそうだった。 その後は調理実習でクレープを、友だちの家でクッキーやチーズケーキ、パン、アップルパイなど……こうやって思い出すと割と作っているものだ。それなのに見た目の女子力が一向に上がらないのはどうしてだろう。

ザクロ探訪記最近は買うばかりでお菓子作りもすっかりご無沙汰になっていたが、シフォンケーキが無性に食べたくなって久しぶりに何年か前に買ったアルミ製のシフォン型を台所の棚奥から引っ張りだした。粉類を何度もふるいにかけて卵白を泡立てる。シフォンケーキはメレンゲの泡立て方が重要だ。腱鞘炎になるんじゃないかというぐらい泡立て器でかき混ぜる。こ、こんなにお菓子作りって重労働だっただろうか……生地を流したシフォン型をオーブンに入れた頃にはすっかり疲れ果ててしまった。流しに積み重なっている粉だらけのボールや泡立て器を見てまたげんなり。でも焼き上がりのいい香りがしてくるとやっぱりウキウキとしてしまう。

ザクロ探訪記マダムヴェールの「ざくろシフォンケーキ」はそんな手間をかけずとも美味しい手作りシフォンケーキが楽しめる。通販で注文して、届いた箱を開けるとあの焼き立ての甘い香りがした。順造選の新鮮で濃厚なザクロジュースをたっぷり使い、小麦粉は北海道十勝産の「ホクシン」、卵は新鮮な産地直送のもの、オイルもビタミンEがたっぷりのブドウの種を絞って作られるグレープシードオイルを使用というこだわりっぷり。フワッフワのしっとりとした生地をフォークで大きめに切って口に入れると素朴な甘さとザクロの風味がふわりと広がっていくら食べても飽きがこない。

ザクロ探訪記発売当初は期間限定の商品だったが、ファンが続出中なので継続して販売するそう。納得なその味、ぜひ皆さんに味わって欲しい一品である

続きを読む ≫

第3回:ヘルシーなざくろのところてんの巻

ザクロ探訪記前回のカシス探訪記で、水まんじゅうをお取り寄せしてからすっかり和菓子と、お取り寄せの魅力に取り憑かれてしまった私、ニコルソン。これだというものがあったら即注文、さらに近所を散歩しながら「鯛焼き」を買い食い、和菓子屋の看板を見つけたらとりあえず大福一つは買ってみたりと……食欲の秋で天高くニコ肥ゆる秋。このままではちょっとマズイぞ! でも甘味は止められない!!

ザクロ探訪記でもってですね、ヘルシーな和菓子ならいくら食べても大丈夫じゃないか!? お得意のネットで調べた所……ありました!低カロリーのヘルシーお菓子といえば……そう「ところてん」。しかもこれはザクロの果汁をふんだんに使用した栄養も美味しさも二重マルな「ざくろのところてん」です。京都でこんにゃくとところてんを作り続けて160年、という老舗の和菓子屋「濱長本店」からお取り寄せしました。

ザクロ探訪記店主が「ガーネット色のカクテルが出てくるドラマを見ていて思いついた」というこの「ざくろのところてん」。なんともユニークな発想から生まれた菓子ですが、完成までは一筋縄ではいかなかったようです。というのも、ざくろは酸が強いためところてんを製造する機械が錆びてしまう上、ざくろ自体の色も短時間で変色してしまうので、触れるものはたとえ機誡でもすべてステンレスに替えてしまわなくてはならなかったんだそう。そんな試行錯誤の末生まれた「ざくろのところてん」、早速いただきますっ!

ザクロ探訪記「濱長本店」が独自に開発したという「ところてんそのものにそれぞれの味をとじこめる」方法で作られたところてんは、程よい甘さとあっさりとした味がクセになる一品。噛むとざくろの果実の香りと酸味が爽やかに舌をすべります。つるっと喉ごしよくあっという間に完食。ノンカロリーに近いなんて聞いたら10杯ぐらい軽くいけちゃうなぁ……。濱長本店のところてんはざくろ以外にも、抹茶、ワイン、コーヒー、吟醸酒など他にはない味が魅力! 伝統ある技術に裏打ちされた新感覚和菓子(しかもほぼノンカロリー!)をぜひ皆さまもお試しあれ~!

続きを読む ≫

第2回:順造選 果汁100%ザクロを飲むの巻

ザクロ探訪記 クランベリーやカシス、ザクロを使った美味しいものを求め日々探訪しているニコルソンですが、今回は自宅でじっくりと「順造選 果汁100%ザクロ」を味わっているニコルソンの朝の模様をお伝えします。

ザクロ探訪記みなさん、毎日しっかり朝食を食べてますか? 私は毎日ガッツリ食べてます。「う〜ん、今日仕事するの面倒だなぁ……」なんてやる気ゼロの時もザクロジュースがシャッキリとさせてくれるんです!! ところでザクロといえば本来、秋のフルーツ。 でもジュースならばこの春の5月だろうと、真夏であろうと、真冬であろうと、1年中ザクロが味わえるわけです! しかも、ザクロって小さな実ひとつひとつに種が入ってるじゃないですか。アレがね~、手間がかかる分美味しくも感じるんだけど……正直もどかしい!

ザクロ探訪記でも果汁100%ジュースならあの味わいをゴクゴクといけちゃうわけですから。果実をほぼ丸かじりみたいなもんですから!! さぁテンション上がってきたところで早速いただきます。 氷の入ったグラスに注いで冷たくしたザクロジュースは、果実本来の甘みと酸味が相まってなんとも爽やかで美味しい!

ザクロ探訪記これこれ、ザクロってこの味ですよ~! 子供の頃、田舎で口の周りを真っ赤にして食べたあの味が蘇ってきました。 ビタミン、ミネラルが豊富なザクロジュースを毎日飲んで、少しずつ健康になれれば良いなぁと思うぐうたら絵描きニコルソンなのでした。夏はザクロジュースで乗り切るぞ~!!

第1回:ザクロたっぷりイランの家庭料理の巻

ザクロ探訪記ニコルソンにとって、ザクロといえば滅多に食べられない高級フルーツ。ごくまれに口にする機会があっても、食いしん坊の私にとっては食べられる部分が少ないザクロは1つや2つでは全然満足できない! しかし今回の取材先ではそんな貴重なザクロを贅沢に使った「フェセンジャン」なる料理が食べられるとのこと! もう俄然やる気のニコルソン、高円寺のペルシア料理店「ボルボル」に突入っ!

ザクロ探訪記「フェセンジャン」とはイランの家庭料理でクルミとザクロのソースに鴨肉を入れた煮込みのこと。イラン産の生ザクロの実から絞ったザクロエキスと、ミンチしてペースト状にしたクルミを混ぜ濃厚なソースを作ったら、そこに鴨肉を投入。柔らかくなるまでじっくり煮込みます。レシピだけ聞くと単純ですがこれがなかなか手間のかかる料理なのです。

ザクロ探訪記その手間ひまかけた煮込みをナンやライスにつけていただきます。これが美味しいんだな。油はいっさい使っていない、こっくりトロトロのクルミとザクロのソースは味噌のような甘みがありご飯との相性も最高! スプーンでホロっと簡単に崩れる鴨肉も絶品。ナンに包んでほうばると……ああ、イランの風景が……ペルセポリス(世界遺産)が見えます!  イラン料理というと、まだ日本では親しみがないかもしれませんが、日本人の口にも合う美味しさです! 事実、ニコルソン1人で完食しました。

ザクロ探訪記お店では「フェセンジャンセット」(ナンorライス、スープ付き)が1180円で食べれます。さあ貴方も高円寺でザクロの美味しさをたっぷり召し上がれ!

続きを読む ≫
ニコ・ニコルソン
ニコ・ニコルソン

ニコ・ニコルソン
フリーのイラストレーター。現在、雑誌やWEBなど多方面で活躍中。
自身の日々を漫画やイラストで綴るブログ「ニコ・ニコルソン」は、テレビや新聞でも話題に。
http://nico.nicholson.jp/

 1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  | All pages

※ザクロについての科学的知見を集め、一般情報として提供しております。